★★自宅アパート★★

住居探しはイギリスに入国した次の日から開始しました。ロンドンは在留日本人の数が多いので、不動産屋も日系のものがいくつかあり、日本人スタッフが日本語で対応してくれました。まるで日本にいるようでビックリでした。不動産屋2軒で計10件程物件を紹介してもらい、その中でも一番広くて環境のいい所を選びました。イギリスでは「*LDK」というような間取りの言い方はせず、ベッドルームの数で表現します。「2ベッドルームの物件」と言えば、キッチン、ダイニング、リビング、バスルーム等の必要設備以外に寝室が2つということになります。一軒家の物件もいくつか紹介してもらいましたが、セキュリティがしっかりしているのでアパート(イギリスではフラットといいます)にしました。場所はロンドンの西部の住宅地で、ロンドンの中心部までは地下鉄で30分程度でした。最寄駅まで徒歩5分程度、近所に大きな公園があるとてもいい環境でした。共用の庭には様々な種類の薔薇が植えられており、薔薇の時期は本当に色とりどりで美しかったです。薔薇や芝の手入れなどはプロの職人さんが行ってくれていました。とても古い建物なのですが、イギリスでは古い建物をずっとリフォームなどしながら使い続けるのは一般的で、100年以上前からの建物などもたくさんあります(うちは築40年程度でした)。スイスではKellerという地下室が各戸に割り当てられていて、普段使わないものなどをしまっておけて便利だったんですが(スイス生活編参照)、イギリスではそのようなものがありません。うちはアパートの最上階(4階)でしたので屋根裏部屋がついていて、そこに色々荷物を置くことが出来ました。この物件を選んだのも屋根裏部屋(部屋と言うより広めの天井裏という感じ)があるというのもポイントの一つでした。入居前に借主貸主から独立した第三者の業者によって「インヴェントリー・チェック」というものが行われます。入居時の状態(家具、設備、壁等)を事細かにチェックして書面にされます。退去時に再度同様のチェックが入り、破損等の確認が行われます。そんなこともあり、物件を決めてから契約、入居まで約1週間程かかりました。退去時には荷物搬出後に借主負担でプロのハウス・クリーニングを行います。その後再度インヴェントリー・チェックを実施し、破損部の弁償などの交渉が行われて契約終了となります。ハウス・クリーニングはカーテンや寝具、カーペットまで洗浄しますので丸1日かかりましたが、とても綺麗になります。

 リビング&ダイニング  キッチン
   
 寝室 バスルーム&トイレ 
   
 屋根裏のスペース (梯子で登る) 
   
 バルコニー 庭の薔薇
   






★★洗濯★★

スイスでは洗濯機は各家庭にはなく、共用の洗濯室を使用していましたが(スイス生活編参照)、イギリスの場合、各家庭のキッチンに洗濯機があるのが一般的です。水周りをまとめたいためだと思いますが、台所に洗濯機というのは日本ではあまりないですね。とにかく自分の家に洗濯機があるのでいつでも好きな時に洗濯が出来ます。スイスは騒音に敏感なお国柄で洗濯の時間も制限されてましたが(日曜日は洗濯禁止とか)、イギリスではそのようなことはありません。洗濯機はドラム式の洗濯乾燥機で、イギリスでもやはりベランダに洗濯物を干すという習慣はありません。乾燥機で乾燥まで行った後、完全に乾かすために室内干しします(乾燥機で完全に乾燥させると時間もかかるし、しわになるので、生乾き程度まで乾燥させてあとは室内で自然乾燥してました)。ラジエーター(暖房)にひっかけて洗濯物を干す「物干し」が市販されており、場所もとらないしとても便利でした。

 洗濯機  物干し
 






★★食材★★

ロンドンは在留日本人の数が多いため、日本の食材を売ってる日系食材店もあちこちにあります(輸入品のため値段は高いですが)。お弁当やおにぎりまで売ってます。お米もイタリアで作られている「こしひかり」が流通しており、もっちりした日本米を廉価で入手出来ます。納豆なども冷凍品で入手可能です。スイスに比べると種類も豊富で本当に便利です。自宅アパートから徒歩圏内に日系のお店が1軒ありました。日曜日も営業してますし、便利さは東京並みです。普通のスーパーには日本の食材といえば醤油位しか売ってませんが、ちょっと大規模なスーパーだと世界の食材という感じで日本の物(お米やうどんなど)を売ってる所もあります。寿司屋、ラーメン屋等の和食のレストランも多く、味も美味しくてまるで日本にいるかのようです。スイスにいた頃、ロンドンやパリに来ては和食を食べていたことを思い出しました。

 





★★携帯電話★★

イギリス入国後すぐに携帯電話を買いに行きましたが、住所が決まっておらず、銀行口座もまだない状態で購入できる携帯は「プリペイド携帯」だけでした。日本ではプリペイド携帯が犯罪に使われたりして、購入に本人確認、住所確認が必要等厳しくなってますが、イギリスのプリペイド携帯は金さえ払えば誰にでも売ってくれます。特に必要書類等はありません。スマホも普及していましたが、とりあえず3000円程度の安い携帯(必要最低限の機能しかついてない小さいもの)を買いました。その後iPhoneなどに買い替えようかとも思いましたが、結局そのまま使ってました。プリペイドの入金は「Top-Up」という言い方をします。ATMやスーパーのレジやネットで入金が出来ます。なお、ロンドンはフリーWiFiが充実しており、パブやカフェなど街中で簡単にネットがつながります。ということでiPadなどのタブレットがあればスマホがなくてもそれなりに外でネットを使うことが出来ます。

 






★★日本語情報誌★★

在留日本人向けに週刊で情報誌が数誌出ています。日系のレストランや食材店などに置いてあり、無料で持ち帰ることが出来るフリーペーパーです。日本のニュースやエンタメ情報、イギリスの情報などが載っており、日本語の媒体に飢えている在留日本人にはとても重宝します。海外でも在留日本人の多い都市では、このような情報誌がある場合も多いです。スイスではそのようなものはありませんでした。

 






★★パブ★★

パブはPublic Houseの略。イギリス人には欠かせない社交・憩いの場です。カウンターでビール等の飲み物を注文、支払い、各自テーブルや椅子席、立ち席に買った飲み物を持って行くというシステムです。時間帯によってはフィッシュ&チップス等の食事を提供している場合もあり、その時は注文時にテーブル番号を告げると席まで食事を持って来てくれます。どちらかというと「飲みに」来る人の方が多いです。カウンターで注文する時、他にも注文を待つ客がいる場合でも特に一列に並んだりとかはしません。バーテンダーは何となく客の来た順番を把握していて、順番に注文を聞いてくれます。バーテンダーが間違えて後から来た客に注文を聞いたりしても、その客自身が「あちらのお客さんが先では」と正直に言ってくれたりして、何となく順番通りに注文できるようになってます。数名で飲みに来た場合、1人ずつ注文ということはせず、全員分を1人が代表して注文に行き支払います。2杯目は別の人が払い、3杯目はまた別の人が、という感じで全員がどこかで支払うようなやり方です。ビールの単位はパイントPintで、1パイントは約568mL。ハーフ・パイントでも頼めます。ビールのお供というかおつまみというものはあまり食べないで、ひたすら飲んでいる人が多いです。スポーツ中継をテレビで流しているパブもあります。サッカー、クリケットなどが人気です。居酒屋とも喫茶店とも違うイギリス独自の形式の飲食店だと思います。街のあちこちにパブがあり、自宅の近所にも数軒ありました。

 近所のパブ  
 
   
 特別記念撮影!  
 日本から来た友人と入ったパブで、 バーテンダーのお兄さんが「お土産に 素晴らしい写真を撮ってあげる」と カウンターの中に入れてくれて、 ビールサーバーのレバーを握って 記念撮影!お宝写真です☆
   






★★近所の公園★★

ロンドンには至る所に公園があります。公園と言ってもブランコなどの遊具があるようなものではなく、広大な敷地に芝生を敷き詰め、木々や遊歩道、花壇やベンチがあるだけのくつろぎの場です。小規模なものから大規模なものまで様々で、あちこちにあり、天気のいい日はみんな芝生に寝っころがったりベンチで本を読んだりしてのんびり過ごしています。例えばその土地を不動産開発などすれば利益は得られるのでしょうが、それよりもこの何もない「くつろぎの場」こそが必要で、価値あるものであるとの考えがあります。自宅の近所にも公園がありました。鳥やリスもいて、本当にのんびりと過ごせます。たまにこの公園にサーカス団や移動遊園地が来て、数週間盛り上がりを見せます。サーカスも遊園地もかなり本格的で驚きましたが、遊園地に関しては常設の遊園地が少ないので、地元の子供達もこのような移動遊園地で楽しんでいます。

 鳥たち  リス
   
 サーカス  移動遊園地
 






★★紅茶★★

もともと私はコーヒー派なんですが、イギリスではやはり紅茶を飲む機会が増えました。そしてやはりとても美味しいです。スーパーの紅茶売り場には多種多様な紅茶(リーフ&ティーバッグ)が置いてあります。値段も手頃です。イギリス人にとって紅茶は必需品なのでしょう。紅茶の入れ方も少し勉強しました。とにかく空気をたっぷり含んだ熱湯で抽出することで、お湯の対流と一緒に茶葉を踊らせることが重要なようです。お湯の温度も重要です。ということでポイントは以下の点。
・汲みたての水を使う(空気がたくさん含まれているため)
・ティー・ポットやティー・カップは予めお湯で温めておく
・ティー・ポット(またはティー・カップ)に茶葉(またはティー・バッグ)を入れ、沸騰したお湯を速やかに加える
・蓋をして3〜5分待つ(ティー・コージーなどで外側からも保温するとなお良い)
・茶葉を濾す(またはティー・バッグを取り出す)
抽出時間をケチったり、ほんの少しでも冷めてしまったお湯などを使うと香りがきちんと出ません。ティー・ポットは紅茶専用のものが売ってますが、日本茶用の急須でも代用可能です。私は結局紅茶用のティー・ポット、ティー・コージー、茶こしなど一通り購入しました。ティー・バッグは手軽だし正しく入れれば十分美味しく頂けますが、ちょっと手間をかけてリーフから入れると更に美味しいです。とは言え、やはりコーヒーも飲みたいので、イギリスでもネスプレッソ・コーヒーマシーンを購入してしまいました。

 紅茶用品  ティー・コージー(保温用)
   
 ネスプレッソ(コーヒーメーカー)  
 


アフタヌーン・ティ
1840年頃に第7代ベッドフォード公爵夫人、アンナ・マリアが始めたとされる習慣。女性の社交の場として定着していきました。紅茶のお供はサンドイッチ(フィンガーサイズという小さくカットされたもの)の他スコーンやケーキなどのお菓子です。おやつにしては大量でかなり満腹になります。

 Fortnum & Mason 最上階にあるティー・サロン 
   
   
   






★★スーパー★★

スイスでは通常スーパー、デパートなどのお店は夜6時半には閉店で、日曜日もお休みでした。慣れないうちは買い物に行きそびれたりと不便でしたが、ロンドンではスーパーも夜遅くまでやってるし、日曜日も営業してます。同じヨーロッパでも色々習慣は違うようです。スイスの経験があったので少し覚悟していたのですが、便利さは日本並みでした。







★★テレビ★★

イギリスでもデジタル放送ですが、やはり日本のテレビは映りません。CNNなどの外国の放送も基本的には入りません。いつもBBCを流すように点けてましたが、他にも音楽やドラマ、映画など色々やってます。日本の番組はネットで様々な動画サイトにアップされていたり(著作権違反らしいですが)するのでそれを見たり(ネット環境やサーバーの込み具合で動かないことも・・・)、JSTVという日本のテレビ番組(主にNHK)を流す衛星放送があり、最近それをネット経由でそれを視聴することが出来るようになったため、そちらで夜のニュースなど見ていました。衛星で受信する場合、パラボラアンテナとチューナーを買わないといけないので、初期投資額数万円という感じで、スイスの時はたった数年間のためにそこまですることもないかと諦めていました。イギリスでもネット経由が出来ないなら契約はしなかったと思います。JSTV側でセレクトした番組を配信しているわけですが、一応様々な世代に向けてということで、子供向け番組や高齢者向け番組などもあり、バラエティなどもあまり自分の好みには合わないのですが、とりあえず朝と夜にニュース番組が見れるのはよかったですね。どうしても見たい番組(特に「相棒」)は日本にいる友人が録画してくれていて、DVDで繰り返し見ていました(感謝です)。







★★イギリスの天気★★

イギリスは雨&曇りが多いですが、日本の雨降りのように一日中降り続くということはあまりありません。スコールのように数十分降り、すぐ止むという感じです。スイスでもそうでしたが、あまり傘をさす人はいません。ちょっと待てば止むということで雨宿りしてたり、少々濡れてもすぐ乾くとそのまま歩いています。夏場は晴れることも多くなりますが、冬は本当に太陽が出てきません。気温は暖流の影響でそれ程低くはなく(気温0℃前後)、雪もそれ程降らないのですが、とにかく天気が悪いです。曇天続き、雨続き、緯度が高いので日が短い(夕方4時過ぎにはもう暗い)、と本当に気分まで暗くなる季節です。室内はラジエーターによる暖房(セントラル・ヒーティング)でぽかぽかなのですが、このラジエーターによって空気はカラカラに乾燥します。外は雨が降っているのに室内の湿度は30%とかになります。この時期は加湿器や濡れタオルを使って加湿した方が風邪の予防になるようです(特に寝室)。夏は気温が高くても30℃程度で、通常25℃程度ととても過ごしやすいです。このため通常冷房はありません。ということで暑い時は扇風機が活躍します。でもそこまで暑いのは数日だけです。地下鉄も冷房はありませんし(新型車両では冷房完備のものもあり)、お店なども大規模な所や生鮮食品を扱う所しか冷房はありません。最近は温暖化の影響か、暑い日が増えているようですが、日本の猛暑に比べたらかわいいもんです。緯度が高いので冬とは逆に夏は10時頃まで明るいです。夏は本当にいい季節で、みんな毎年長い冬が終わるのを心待ちにして耐え忍びます。

 





★★花粉症★★

日本で花粉症と言えば「スギ花粉アレルギー」が大半ですが、イギリスで花粉症と言えば大半が「芝花粉アレルギー」で、5人に1人は花粉症だそうです。もともと私は日本でもスギ花粉の時期は平気で、5〜6月頃にアレルギー反応(特に目の痒み)が出ていたので、時期的にイネ科の植物かなと思っていました(スイスでは6月〜7月になってました)が、それ程重症じゃないし、市販の痒み止め目薬1瓶買えばそれを使い切る前に花粉も終わってました。しかしイギリスに来て初めての夏を迎えた6〜7月にかけての目の痒みはこれまでの比ではなく、日本から持って来た痒み止め目薬を使い切っても一向に症状は治まらず、あまりにも酷いので病院で検査をしてもらったら、やはり芝を含めたイネ科の植物に見事に反応していました。芝生が原因じゃイギリスは芝生だらけなので、重症にもなります。あちこちにある広〜い公園は一面芝生だし、民家の庭も一面芝生、自宅アパートの庭も芝生、逃げ場がありません。とりあえず病院で処方された目薬を使っているうちに症状はマシになり、同時に花粉の時期も終わって8月にはほぼ完治していました。芝で花粉というのはそれまで聞いたことがなかったのですが、芝のようなイネ科の植物では「花」という言い方ではなく「穂」と言うのだそうですが、先に細かいのがたくさん確かにあり、それが花粉を飛ばすそうです。日本やスイスではここまで芝生が多くなかったのか軽症で済んでいたようです。ちなみに「花粉症」という病気が世界で初めて認識されたのはイギリスだったそうです。19世紀の初め頃、干し草を取り扱う牧童さん達が相次いで体調不良を訴えたことから、干し草が原因とされて「Hay Fever(干し草熱)」という言葉になったそうです。結局それがイネ科植物によるアレルギーだと分かったのは19世紀の中頃だそうです。日本のスギ花粉アレルギーは戦後木材を得るためにたくさんスギを植えたのが原因と言われていますが、芝生にしてもスギにしても人為的に大量に植えて自然のバランスとはかけ離れてしまうとアレルギーという過敏反応が起きるのでしょうか。







★★医療★★

イギリスの健康保険はロンドン五輪の開会式でも話題になりましたが、NHS(National Health Service)という国営の保険制度で、登録者(外国人含む)全てが無料で医療サービスを受けられます。登録は6ヶ月以上の長期滞在者であれば誰でも出来ます。NHS外の医療サービスはプライベート医療(有料)となり、そのためのプライベート医療保険(民間)もあります。ロンドンには日系の医療機関(日本人医師、スタッフにによる診療)がいくつかあるのですが、それらはプライベート医療機関です。NHSは滞在6ヶ月経たないと登録出来ないし、日系医療機関はやはり自分が病気のしんどい時に日本語で診察してもらえるという安心感がありますので、とりあえず入国と同時にプライベート医療保険に加入し、普段は日系医療機関にかかるようにしてました。NHSに登録しておくと緊急時(救急搬送など)に病歴や身体のことなどのデータがNHS医療機関で共有されているためスムーズにことが進みます。登録にはまずGP(General Practitioner)を近所に探し、問診や尿検査などを経て登録されます。特に登録費用というのはなく、保険料もなしです。GPは身体全般を診るホームドクターなので、更に専門的な治療が必要と判断された場合はGPを通して専門医の予約をしてくれます。実際にはプライベートの日系医療機関を使うことがほとんどでしたが、NHS医療を受ければとにかく無料だし、特に持病がある場合などは日頃からGPの診療を受けておく方がよいということでした。薬は医薬分業となっており、病院でもらった処方箋を薬局に持って行くと薬剤師が調剤してくれます。

 





★★語学学校★★

イギリスは語学留学のメッカです。語学学校も本当にたくさんあります。英語のニーズは高いですから世界中から留学生が来ています。スイスでは毎日ドイツ語の学校に通っていましたが、英語に関してはそこまでやる気力がなく、でもやはりきちんと教えてもらいたかったので週一でプライベート・レッスンを受けていました。週一とかだとプライベートしか選択肢がほとんどありませんでした。みなさん本格的に勉強に来ているので、毎日数時間、みっちり授業があるコースが多いです。英語の学校といえば日本でECCやイーオンなどいくつか通ったことがありますが、かなり昔の話なので英語の授業を本格的に受けるのは久しぶりでした。海外生活や数々の旅行のおかげで日常生活にはそれほど困らない程度の英語力はありましたが、間違った文法でも通じてしまうため、きちんとするにはやはり先生が必要だと思いました(友達は少々文章がおかしくても直してくれませんし)。先生には前置詞や動詞の使い方など細かいエラーがたくさんあると言われ、その都度直してくれましたし、ボンヤリとしか理解出来ていないような文法や表現についても再度しっかり確認が出来ました。1回約6000円と高額でしたが、のんびり通ってました。また、学校では色々とイベントがあるので(みんなでパブやカフェに行ったり、クリスマスやハロウィンのパーティなど)、なるべく参加して他の生徒達と話すようにしてました。







★★ゴミ★★

ゴミの収集は自治体によって異なりますが、私の住んでいた地域では家庭ゴミは週1回、瓶・缶・ペットボトル・紙類などのリサイクル品収集が週1回でした。粗大ゴミや特殊ゴミは別途有料で予約が必要です。リサイクル・センターも数箇所あり、機械や家具などはなるべくリサイクルに出すようにとなっています。家庭ゴミは日本で昔使っていたような黒いゴミ袋(スーパーなどで売ってる)を使って、燃える・燃えないの区別なくそのまま出します。焼却ではなく埋め立て処分されているようです。瓶・缶・ペットボトル・紙類については自治体から専用の袋(透明)をもらってそれに瓶も缶も紙も一緒くたに入れて出します。

リサイクル専用袋 家庭ごみ用袋
   






★★地下鉄Underground★★

世界で初めて地下に旅客電車を通したのはこのロンドン地下鉄です。開業は1863年、2013年がちょうど150周年でした。地下鉄と言っても郊外では地上や浅い地下を走っています。中心部はかなり深い部分を走りますが、電車が通るトンネルは日本に比べるとかなり直径の小さい筒状となっており、電車もその筒の大きさに合わせているので小さめです。背の高いロンドンっ子には入り口付近は天井につっかえてしまいます。この筒状のトンネルから、ロンドン地下鉄の愛称は「Tube」と呼ばれています。郊外を走る電車はもう少し大きめに作られているので、ゆったりしています。市内を網の目のように走る地下鉄はどこへ行くにも大変便利です。

地下鉄のマーク  
 
   
中心部を走る電車(小さめ) 郊外を走る電車(大きめ)






★★霧のロンドン★★

「霧のロンドン」とよく言いますが、冬の朝に濃霧が発生することはよくあります。朝起きると外は真っ白という感じです。通常数時間で解消しますが、運転などには注意が必要です。

   






★★イギリス料理★★

イギリスの料理は不味いなどとよく言われますが、そんなことはありません!充分美味しい料理がどこでも食べられます。


フィッシュ&チップス
白身のお魚(鱈など)のフライにフライドポテトを添えたもの。タルタルソ−スやビネガー、ケチャップなど好みの調味料で頂きます。「チップス chips」はイギリスではフライドポテトのことで、ポテトチップスのことではありません(ポテトチップスはクリスプスcrispsと言います)。お魚は大きくてボリュームたっぷりで美味しいです。

 


ハンバーガー
ビーフ100%のビーフ・バーガーが特に美味しいです。新鮮な野菜とともに食べられます。大きすぎてかぶりついて食べるのは難しく、ナイフとフォークで食べます。チップスが添えられていることも多いです。

 


サンデー・ロースト
日曜日のお昼の定番料理。ロースト肉数枚とじゃがいも、ヨークシャー・プディング、人参、ブロッコリーなどの野菜類にグレイビー(肉汁)ソースがかかった料理です。肉はビーフ、ポーク、チキンなど色々です(下の写真はロースト・ポーク)。ロースト肉は薄切りが3〜4枚であとは野菜メインなので、見た目程重くはないです。日曜日のパブやレストランで供されます(他の曜日には出してない場合が多い)。

 


イングリッシュ・ブレックファスト
パン、卵料理、ベーコン、ソーセージ、トマト、フルーツ等から成るボリュームたっぷりの朝食。通常朝食ですが、カフェやレストランで「イングリッシュ・ブレックファスト」という料理として終日提供している店もあります。

 






★★馬肉騒動★★

2013年の初め頃、ヨーロッパ各地で「牛肉」加工食品に「馬肉」が混入していたという事例が多数発生(発覚?)しました。イギリスも検査の結果いくつかの製品に馬肉の混入が認められ、酷いものはほぼ馬肉100%のラザニアというものまでありました。イギリスには馬肉を食べる習慣がありません。馬は貴族の時代から人間のパートナー的存在なので、その肉を食べるというのはタブーなのだそうです。乗馬なども盛んです。そんな人達にとっては今まで知らずに馬肉を食べていたかも知れないというのは非常にショックなことで、連日大きく報道され大騒ぎとなりました。肉の加工食品の売れ行きは落ち、代わりに精肉を扱ういわゆる「お肉屋さん」が大繁盛となりました。それにしても発覚したきっかけはDNA鑑定ということで、味がおかしいからというわけではなかったらしく、ラザニア等の加工食品は味付け次第で馬肉でも牛肉でも同じということでしょうか??

 乗馬クラブ(公道も使用)  騎馬兵隊(バッキンガム宮殿)
   






★★公園のベンチ★★

公園やテムズ川河畔など、人々が寛げる場所にはベンチがたくさん設置されています。自治体等が設置したもの以外に、個人が寄付したものが所々にあります。何のための寄付かというと、もちろん人々が寛ぐためという意味もありますが、一番の目的は故人を偲ぶということです。ベンチの背もたれの部分にプレートが貼ってあり、亡くなった人の名前、生没年、メッセージ(「この場所が大好きだった○○の思い出のために」等)が書かれています。亡くなった人の名前を思い出とともに残すという意味もあるのでしょう。設置費用を負担すれば誰でも設置することが出来るようです。

   






★★二階建てバス★★

ロンドン名物、Dobble Deckerと呼ばれる2階建てバス。1台でたくさんの乗客を運ぶという点では2階建てというのは大変効率のよい形です。1階は車椅子やベビーカーのためのスペースや出入口などがあり座席数は限られていますが2階はずらっと全て座席です。階段の上り下りが若干大変なので(走行中は揺れるので手すりにしっかりつかまらないと危険)、短時間の場合は1階にいた方がよいですが、10分以上乗車する場合は2階で座った方が楽です。2階の最前列の席などは眺めも最高です(なかなか空いてませんが)。

二階建てバス  2階最前列からの眺め






★★運転免許★★

海外での車の運転と言えば国際免許(国外運転免許証)を日本で発行してもらうことができますが、これは有効期限が1年間だけなので、1年以上住む場合は日本の免許証を現地の免許証に切り替える必要があります。イギリスの場合日本の免許証(日本語のもの)でも入国後1年は運転可能ですが、翻訳証明等がないとイギリス人の警察官には分かりません。とりあえず国際免許を取得して入国し、1年以内に切り替えを行うというのが一般的です。切り替えには数カ月かかりました(日本の免許、公式な翻訳証明、パスポート等の必要書類を準備して運輸局に申請します)。
日本の免許は更新が日本国内でしか出来ません。海外在住者には厳しいものがありますが、免許証の発行は地方自治体なので大使館で代行とかが出来ないのでしょう。更新時期(誕生日の1ヶ月前〜)に一時帰国出来れば通常の更新手続きをすればよいのですが、通常そんな都合よく帰国など出来ないので、海外在住者は更新時期以前であっても一時帰国した時に更新手続きが出来るようになっています。国内に住民票がないため、実家などで家族の住民票をとってもらい、その家族の自筆で帰国中その住所に滞在しているという旨を記載すると、実家の住所の免許証が発行されます。実家、家族などがない場合は滞在しているホテルのフロントに書いてもらうとかでもいいらしく、あまり住所確認の意味はないという感じです。とにかく海外にいる間日本の免許証を見ることもないので、うっかり忘れてしまうと失効してしまいます。失効した場合の裏ワザとしては、切り替えたイギリスの免許証を日本に帰国してから日本の免許証に再度切り替えるという方法があるそうです。








★★路上駐車★★

駐車違反の取り締まりは非常に厳しいです。路上駐車はいくつか種類があり、無料で駐車出来る場所(土日祝日は無料という場所も多い)、住民など許可証所有者のみが駐車可能な場所、1回分の駐車料金を払う場所、駐車一切不可の場所があります。表示されているルールに従って料金を払わないと罰金となります。取り締まりは警察から委託された業者が行いますが、大変活発で、違反するとほぼ確実に罰金です。1回分の料金を支払う場合料金メーターで購入したチケットを車のフロントガラスに表示するというパターンか、最近では携帯電話でクレジット支払をして、データベースにナンバーを登録するという形式も多いです。電話は自動応答で駐車場所の番号、クレジット・カードの番号などを入力、ナンバーや名前などは口頭で言う場合もあります。英語がきちんと出来ないと難しいです。一度設定しておくと基本情報が記憶されるので次回からは駐車時間等の入力だけで簡単に支払えます。料金メーターは防犯の観点から低額硬貨(1ポンド以下)のみしか使えない所もあり、通常硬貨をそんなにたくさん所持していないことが多いので、実質的に携帯電話方式しか使えないこともあります。

駐車料金メーター   
 






★★渋滞税 Congestion Charge★★

大都会ロンドンの悩みの種の一つである車の渋滞を解消するために導入されたシステムです。市内中心部に自動車で進入する場合は、事前に税金を支払っておかなければいけません(平日のみ)。お金がかかるとなると車で中心部には行かないだろうということで、一定の効果はあるようです。ネット等で事前に支払っておくと、その情報がデータベースに載ります。データベースにない車は、あちこちにある監視カメラでナンバーが控えられて後日罰金徴収となります。

 渋滞税ゾーンを示す看板
 






★★在外選挙投票★★

海外在住の場合、在外選挙人登録をすると国政選挙(衆議院議員選挙と参議院議員選挙)の投票が出来ます。地方選挙や最高裁判所裁判官国民審査などは出来ません。手続きは非常に煩雑です。
出国後3ヶ月経過してから出国直前の選挙区で選挙人登録が出来ます。イギリスに入国したらすぐにまず在留届を大使館に出しますが、その時に同時に選挙人登録の申請まで済ませます。在住3ヶ月経過した時点で大使館から居住確認という手紙が来て(郵便)、それに記入して送り返す(居住確認完了)と大使館が選挙人登録の手続きを開始してくれます。選挙区の選管で手続きが済んだら在外選挙人証というのが直接送られてきて、それで晴れて選挙権獲得!ということになります。3ヶ月の待機時間も大きいですが、結局トータル半年位かかりました。
投票は大使館か郵送ですることが出来ますが、大使館に行くのが一番簡単です。但し大使館の投票締め切りは日本国内の投票日の1週間前なので、間違えないようにしないといけません(大使館が日本に送る時間をみて1週間前になっている)。ちなみに事前に案内など何もありませんので、自分でHPなどで確認するしかありません。候補者情報も大使館にはなく、自分でそれぞれの選挙区のHPなどから取ってくる必要があります。
郵送の場合は、まず在外選挙人証と投票申請書を選挙区の選管に郵送します。その次に選管から投票用紙と選挙人証(返還)が郵送されてくるので、投票用紙に記入して再度選挙区に郵送。つまり行ったり来たり3回もするのです。参議院や任期満了選挙の場合は満了日の60日前から投票券の発行が出来るので時間的に余裕がありますが、解散総選挙だと解散日から投票券の発行が始まります。解散前に申請だけしておくことは可能ですが、本当に解散があるのかどうかもはっきりしない時点ではなかなかタイミングも難しく、解散を待ってからだと時間的に厳しくなります。ロンドンなど大使館が近くにある場合は大使館投票が一番よいでしょう。ただ地方や大使館のない地域ではそうもいきません。オンライン投票、せめて投票の申請位はオンラインで出来るようになると時間がぐっと短縮出来るのですけど。それでも投票が可能になっただけ進歩しています(1998年の公職選挙法改正により2000年の国政選挙より投票が可能になっています。当初は比例区のみでしたがその後選挙区の投票も出来るようになりました)。







★★イギリスの議会選挙★★

2015年5月にイギリスの議会選挙が行われました。連日選挙関連報道ばっかりでしたが投票当日(木曜日)は投票に影響する内容は報道しないということで意外と静かでした。以下英語の先生(30代イギリス人女性)に聞いた選挙に関するお話です。イギリスの政治家は主要各政党の党首は皆40代ととても若いのですがその点を聞いたら、イギリス人は政治家としては若い人じゃないと信用しない、年代による価値観の違いなどはどうしても避けられないので、国の将来を担う政治家は若い世代の感覚が分かる人でないといけない。投票率は65%程度でしたが、これでもちょっと低いなという感覚だそうです。確か日本の2014年の総選挙では50%ちょっとだったかと…(悲惨)。小選挙区制による問題点(死票や小政党不利など)についてはほぼ日本と同じような感じです。この時はキャメロン氏率いる保守党が予想以上に健闘して単独過半数を得ましたが、保守党はどちらかというと富裕層優遇、対する労働党は貧困層優遇という感じだそうです。キャメロン氏の好感度は高く、保守党の右よりの政策を上手くカバー出来ているのだそうです。とにかく皆さん関心度はとても高いように感じました。







★★ラジオ★★

随分前に日本で短波ラジオを購入しました。1万円程度する結構性能のよいもので、これがスイスでもイギリスでも役立ちました。電池式でどこででも気軽に聴けます。特にロンドンのFM放送は気に入りました。日本と違ってチャンネル毎にジャンルが完全に分かれていて、クラシックのチャンネルでは一日中クラシック音楽、ポップスのチャンネルでは一日中ポップスをやっているという感じです。その時に聞きたいジャンルによってチャンネルを合わせればよいので、番組表を見なければ分からない日本のFMよりも合理的で使いやすいです。とは言え今時ネットやスマホでも聴けるので、あまりラジオを使う人はいないようでした。ちなみに日本仕様のラジオでは、一番高い周波数のチャンネルが1つだけ受信出来てました。

 






★★Remembrance Day★★

11月11日は第一次世界大戦の終戦記念日で、Remembrance Dayと呼ばれています。イギリスでは毎年これに一番近い日曜日(Remembrance Sunday)に各地で戦没者追悼式典が行われます。イギリスの戦没者数は第二次世界大戦よりも第一次世界大戦の方が圧倒的に多いため、この日の意味が大きいようです。ロンドン中心部での追悼式典には女王陛下や首相なども参列してテレビでも生中継されています。2014年は特に第一次世界大戦開戦100周年で、大規模な追悼式典が行われました。戦没者、特に国を守るために亡くなった兵士に対して敬意を表するという象徴が赤いポピーの花です。第一次世界大戦で戦場となったフランス北部で、戦闘後に赤いポピーの花が咲き乱れていたということから始まりました。この時期、テレビ・キャスターや政治家、道行く人の多くが赤いポピーの花(紙製の造花)を胸につけています。この造花は道端であちこちで売られています。ちょうど日本の赤い羽根募金のような感じです。集まったお金は退役軍人の団体や軍関係などで使われるそうで、日本の赤い羽根募金とは意味合いが大分異なります。街のあちこちにある戦没者追悼の記念碑には「彼らの犠牲の上に私達の現在の繁栄があります。彼らのことを決して忘れません」というようなことが刻まれてます。イギリスは戦勝国ですし、その後もイラクやアフガニスタンなどの戦争にも参戦しています。敗戦国の日本とは若干人々の戦争に対する考え方も違うのかなと感じました。赤いポピーの花は世界大戦だけではなく、全ての戦争の犠牲者のための追悼なのだそうです。

胸につける赤いポピー  
 
   
追悼式典が行われる慰霊碑(ウェストミンスター)  
 
   
ハイド・パークにある戦没者慰霊碑 






★★サービス・アパートメント★★

ホテルのように毎日清掃&ベッドメイク・サービスのついたアパートで、ホテルより安い宿泊施設です。キッチンや洗濯機もついているので、現地の生活を体験出来ます。チェルシーにあるサービス・アパートメントは入国後(住居が決まるまで)と出国前(アパート退去後)それぞれ数週間利用しました。ホテルというよりアパートなので、部屋がホテルのツイン・ルームなどよりは広めで、スーツケース等荷物が多い時には助かりました。キッチンもついているので、外食だけではなく自炊も出来ます。近所にスーパーもありとても便利でした。日本人の観光客も結構泊まっていました。

   
   






★★キャッシュレス社会★★

イギリスは基本的にキャッシュレス社会です。古くは小切手、現在ではクレジットカードまたはデビットカードでの支払いがメインで、あまり現金を持ち歩かない人が多いです。50ポンド紙幣がほとんど流通しておらず(使える自販機はほとんどないし、お店等でも受け入れてくれないことも多い)、通常最高額の紙幣は20ポンド紙幣になります。ということで高額の買い物を現金でしようと思うと、お財布に山盛り紙幣を入れておかないといけない羽目に。カードの利用には暗証番号が必須で、どこのお店でも自販機でも暗証番号(PIN)を入力しなければ支払い出来ません。署名方式はあまり見かけませんでした(古いカードでPIN不可能な場合は署名)。日本ではスーパーやコンビニなどでサインレス支払いという方式もありますが、イギリスではPINなしサインなしというのはありません。現金をあまり持ち歩かないのは、安全対策という意味が大きいようです。財布を落としたり盗まれたりしても、被害は最低限に抑えられます。利便性という意味でも現金を頻繁に下す手間が省けるため、ほんの数ポンドの買い物でもカードを使うことも多いです。また、今でも小切手を使う人もいます。銀行口座を開く時に小切手帳も一緒にもらえます。不要ならもらわなくても構いません。銀行員の話だと、カードが普及したので若い人はあまり使わないそうですが、昔から小切手を使っている年配の方などは今でも普通に使うということです。
通販などはオンライン決済ですし、ほとんど現金に触れることなく生活出来てしまうという感じでした。








★★★★

ロンドンにも桜は咲いてました。ソメイヨシノではなく別な種類だと思われます。少し白っぽい色です。並木になってる場所もありますが、基本的に桜が好きなのは日本人だけでしょう。やはり春先に数週間だけ咲きますが、現地の人は桜が咲いても散っても特に興味なしという感じでした。

   






★★ダンス・スタジオ★★

日本でずっとジャズダンスをやっていたので、ロンドンでもスタジオを探しました。ネットで色々検索しましたが、結局知り合いに教わったBond Street駅の近くにあるDance Workというスタジオに通ってました。ダンス・スクールというよりはスポーツクラブのダンス版という感じで、スタジオが10個程あり、それぞれのスタジオでバレエやジャズダンス、ヒップホップ、フラメンコ等様々なジャンルのダンス・レッスンをやってます。スケジュール表を見て、自分の好きなレッスンに参加出来るという感じです。スタジオ側に支払う会費は月謝か毎回支払い(1日500円程度)で、沢山行く人は月謝の方がお得です。会費以外に先生に直接支払うレッスン代(1000円程度)が毎回必要で、先生は生徒が多ければそれだけ収入が多いというシステムになってました。それ程頻繁には行かなかったので、月謝ではなく毎回会費を払って行ってました。ロンドンはミュージカル等の舞台も盛んで、レッスンに来てる生徒達の中にはほとんどプロレベルの人もいました。でも下手でも何でも特に気にすることなく好きなように踊れるという雰囲気でした。ダンスの技術的な用語はもともと英語かフランス語(バレエ用語)がほとんどなので、先生の言うことは問題なく理解出来ました。まあたとえ理解出来なくてもダンスに言葉は不要です。

スタジオ入り口  
 






★★鉄道★★

鉄道は全て民営化されているため、長距離列車や近郊列車なども民間の鉄道業者になります。旧国鉄由来のものはNational Railという統一ブランド・ネットワークとなっており、切符の発行などもNational Railとして行われています。ロンドンの長距離列車発着駅はパディントン、キングスクロス、ウォータールー等数か所に分かれており、鉄道業者や方面によって異なります。「ロンドンから○○までの切符」と言っても、「ロンドン駅」というものはないので、どの駅発着かをきちんと確認しておかなければなりません。それぞれの駅はかなり離れていますので間違えると大変です。

パディントン駅
 






★★オイスター・カード★★

ロンドン市内の地下鉄やバスでは、日本のSUICAやICOCAのような交通機関用のICプリペイドカード「オイスター・カード」があり大変便利です。IC料金は切符よりも低く設定されており、一日の上限料金(一定額以上はどれだけ乗っても引き落とされない)もあるのでかなりお得です。オイスター・カード導入の最大の目的は人件費削減で、係員を減らすために何としてもIC乗車に切り替えて欲しいということで、そのような料金設定になっているようです。National Railには使えません。

 オイスター・カード(2012年Edition)






★★イギリス英語とアメリカ英語★★

同じ英語でもイギリスとアメリカで微妙に違う部分があります。日本の英語教育は基本的にアメリカ英語ですし、映画や洋楽などもアメリカからのものが多く、イギリス英語に直接触れる機会は少ないかも知れません。発音はイギリスの方がはっきりしていると思いますが、慣れるまで逆にちょっと聞き取りにくかったです。単語や表現で異なる部分もありますが、アメリカ式でも通じないということはありません。

例)
地下鉄:underground(英)/subway(米)
地下道:subway(英)/underpass(米)
伝票:bill(英)/check(米)
エレベーター:lift(英)/elevator(米)
サッカー:football(英)/soccer(米)
ガソリン:petrol(英)/gasoline(米)
ズボン:trousers(英)/pants(米)
列:queue(英)/line(米)
ポテトチップ:crisps(英)/potato chips(米)
フライドポテト:chips(英)/french fries(米)
お店のレジ:till(英)/register(米)


また、単語は同じでも綴りが異なるものもあります。
例)
色:colour(英)/color(米)
中心:centre(英)/center(米)

更に、同じ単語で綴りも同じなのに発音が違うものもあります。
例)
花瓶(vase):ヴァーズ(英)/ヴェイス(米)
ビタミン(vitamin):ヴィタミン(英)/ヴァイタミン(米)







★★ハンディ・マンHandy Man★★

家の中の修理や大工仕事を何でも請け負う何でも屋さんのこと。家の中のトラブル(家具の不具合や備え付け機械の故障など)が発生した場合、まず家主に連絡します(賃貸の場合)。すると家主は契約しているハンディ・マンを派遣してくれて、何でも直してくれるという感じで、うちにも専属のハンディ・マンさんがいました。家自体が古いせいもありますが、とにかくトラブルは多く、ハンディ・マンとも顔見知りになってしまいます。3年間で水道、タンス、電気、冷蔵庫、シャワー、ラジエーター、窓、ボイラーなど色々故障しましたが、その都度彼は器用に直してくれました。彼にも修理不可能な場合は専門業者に連絡するか、機械なら本体の交換ということになりますが、その場合の新機器導入作業もやってくれます。いつも大きな道具箱一つ抱えて明るくやって来て、鼻歌歌いながら作業して、「See you!」と笑いながら帰って行きました。See youじゃなく、もう来なくてもいいように(トラブルが起きないように)ならないものかな〜と内心思いました。







★★日本の書籍★★

海外で日本の書籍を購入するのは大変です。ネット通販で高い送料を払って日本から取り寄せることも出来ますが、ロンドンやパリなどの日本人が多く住んでいる大都市では日系の書店があり、ほぼタイムリーに雑誌や単行本が入手出来ました(もちろん値段は高い)。スイスに住んでいた頃は、ロンドンやパリに遊びに来たついでによくこの日系の書店に行ってました。ただ最近は電子書籍がかなり普及したため、それ程苦もなく日本の本が世界中どこからでも購入出来るようになりとても有難かったです。それでも一時帰国の際には本屋に行って雑誌や小説など色々本を買い込んで帰ったりしてました。







注)イギリスの通貨はポンドですが、文中では当時のレートで日本円に換算した値を記載してあります