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上エジプトのテーベ(現在のルクソール)の王朝。3代目のアンテフ3世までは第1中間期に属し、支配は上エジプトに限定されていた。下エジプトのヘラクレオポリスの王朝(第9,10王朝)と勢力争いを繰り返していたが、第11王朝4代目の王メンチュヘテプ2世が争いに終止符を打ち、再びエジプト全土が再統一された(中王国時代の始まり)。
@アンテフ1世

誕生名:サラーアンテフ

ホルス名:セヘルタウイ
在位B.C.2134〜2117。誕生名の意味は「ラーの息子アンテフ」。ホルス名の意味は「二つの土地に平和をもたらす者」。「二つの土地」とは上エジプトと下エジプトのこと。現実には上エジプトしか支配していなかったが、このホルス名には全土統一の願望が込められている。ホルス名は古王国時代に使用されていたもので、既に古い伝統であったが、彼が古王国時代の王達を理想としていたことを物語っている。
Aアンテフ2世

誕生名:サラーアンテフ

ホルス名:ウアフアンク
在位B.C.2117〜2069。ホルス名の意味は「この世の強き者」。下エジプトとの争いに奮闘し、少しずつ領土を北へ広げていった。
Bアンテフ3世

誕生名:サラーアンテフ

ホルス名:ナクトネブテプネフェル
在位B.C.2069〜2060。ホルス名の意味は「美しき強き覇者」。領土を更に北へ広げるが全土統一には至らなかった。
Cメンチュヘテプ2世

誕生名:メンチュヘテプ

即位名:ネブヘテプラー
在位B.C.2060〜2010。誕生名の意味は「メンチュ神は満足せり」、即位名の意味は「主、ラーは喜びたまう」。メンチュ神はテーベ地方の「戦争の神」。ついに下エジプトを制圧し全土統一を果たした。統一後国内は安定し、平和と繁栄をもたらした。ディル・アル=バハリに大規模な葬祭殿を建造した。
| メンチュヘテプ2世 | |
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| メンチュヘテプ2世のカノポス壺 | |
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Dメンチュヘテプ3世

誕生名:メンチュヘテプ

即位名:スアンクカラー
在位B.C.2010〜1998。即位名の意味は「ラーの魂に命を与える」。父のメンチュヘテプ2世が50年と長い期間在位していたため、メンチュヘテプ3世が即位した時はすでにかなりの高齢となっており、治世は12年と短い。
| メンチュヘテプ3世のレリーフ | |
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Eメンチュヘテプ4世

誕生名:メンチュヘテプ

即位名:ネブタウイラー
在位B.C.1997〜1991。即位名の意味は「二つの土地の主はラー」。王名表に載っていない王。宰相であったアメンエムハトによるクーデターによって廃されたと思われる(第11王朝の終焉)。