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第17王朝(B.C.1663〜1570)

テーベ(上エジプト)を都とするエジプト人による王朝。北部のアヴァリスをヒクソスの王朝(第15王朝)が制しており、地中海からの交易も制限され、更に南部ではヌビアのクシュ王国が台頭していた。南部と北部双方に懸案を抱えながらも王朝初期は現状維持に努めていた。しかしタア2世の時代に第15王朝との戦争に突入し、最終的にはヒクソスを追放、ヌビアも制圧し悲願のエジプト人による全土統一を成し遂げる。


@セベクエムサフ2世


誕生名:セベクエムサフ



即位名:セケムラー・ジェドタウイ


誕生名の意味は「セベク神は彼を守る」、即位名の意味は「力強きものはラー、二つの土地を救う者」。


セベクエムサフ2世のスカラベ






Aアンテフ7世


誕生名:アンテフ



即位名:ネブケペルラー


即位名の意味は「ラーの顕現は黄金色」。「ケペル」(一番右の文字)はケプリ神のことでスカラベ(糞転がし)の形で表される。糞転がしが糞を転がして歩く姿が、太陽を転がしているように見えることから神格化された。


ケペル


アンテフ7世の棺






Bタア1世


誕生名:タア



即位名:セナクトエンラー


即位名の意味は「ラーのように無窮」





Cタア2世


誕生名:タア



即位名:セケンエンラー


即位名の意味は「誰がラーのように撃つや」。第15王朝のアペピ1世がタア2世に「テーベのカバの鳴き声がうるさくて眠れないのでカバを何とかして欲しい」という内容の手紙を送ったことがきっかけとなって、タア2世はヒクソスに戦争を仕掛ける。しかしタア2世は壮絶な戦死を遂げてしまう(彼のミイラの頭蓋骨には複数の凶器による損傷があり、表情も苦悩の形相であった)。これにより戦争はタア2世の弔い合戦の様相を呈してくる。





Dカーメス


誕生名:カーメス



即位名:ウアジケペルラー


即位名の意味は「ラーの顕現は咲き誇る」。タア2世の息子。父王を殺されたカーメスは再度アヴァリスに奇襲攻撃を仕掛け、遂にヒクソスを撃退する。しかし彼は間もなく亡くなってしまう。おそらく戦死したものと思われる。彼の死後は弟のイアフメス王が引き継ぎ、ヌビアも制圧、悲願のエジプト人による統一王朝(新王国時代)が幕を開けることとなる。