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第4王朝(B.C.2613〜2498)


@スネフェル

   


在位B.C.2613〜2589。第3王朝最後の王フニの息子。名前の意味は「美しき君」。「ネフェル」は「美しい」という意味で、女性の名前にも「ネフェル」が多く使われた。王妃はヘテプヘレス1世で、ギザのクフ王のピラミッドの近くから彼女の墓が発見されている。メイドゥームに崩れピラミッド(フニ王が着手したもの)、ダハシュールに屈折ピラミッド、赤ピラミッドを作った。宮廷の美しい侍女達に船遊びをさせてそれを楽しく見物していたとの記録があり、気さくな一面をのぞかせている。


屈折ピラミッド  赤ピラミッド



崩れピラミッドの近くの墓から発掘された「ラー・ホテプと妻ネフェルトの像」は傑作である。ラー・ホテプには「王の息子」と書かれており、スネフェル王の王子だったと思われる。

 ラー・ホテプと妻ネフェルト像






Aクフ




在位B.C.2589〜B.C.2566。名前の意味は「クヌム神によって護られしもの」。スネフェル王の息子。ギザの大ピラミッドで有名。ピラミッドの高さは建設時146.6m(現在は上部が欠損して137.5m)と世界最大。その大きさに比較してクフ王自身の像としては高さ7.6cmの小さな像しか見つかっていない。ピラミッドの建設責任者はクフ王の従兄弟ヘムオン。ピラミッドの南側から「太陽の船」が解体されたパーツの状態で発掘された。現在は復元されて展示されている。


クフ王のピラミッド 太陽の船
   
クフ王坐像  
 






Bジェドエフラー




在位B.C.2566〜2558。名前の意味は「ラーの如く不滅なるもの」。クフ王の息子。短命のためあまり目だった業績は残っていない。ギザから8km程北のアブ・ロアシュにピラミッドを造ったが未完成。





Cカフラー




在位B.C.2558〜2532。名前の意味は「ラーの如く出現するもの」。クフ王の息子。ギザに第2ピラミッドを造った。カフラー王のピラミッドは高さ136.4mとクフ王のものより小さいが、少し高い場所に建設したため、ギザの3大ピラミッドの中で一番高く見える。河岸神殿とスフィンクスがセットになった複合体を形成している。スフィンクスの顔はカフラー王のものと考えられている。


カフラー王のピラミッド スフィンクス
   
ギザの3大ピラミッド  
 
   
カフラー王坐像  
 






Dメンカウラー




在位B.C.2532〜2504。名前の意味は「ラーの魂の如く永遠なり」。カフラー王の息子。ギザに第3ピラミッドを造った。メンカウラー王のピラミッドは高さ約70mと3つのピラミッドのうち最小である。


メンカウラー王のピラミッド  
 
   
メンカウラー王像  
 ←中央がメンカウラー王、左側はハトホル女神、右側はノモス(州)の守護女神。女神像はともに王妃カメレルネブチ2世の姿を模している。






Eシェプセスカフ




在位B.C.2504〜2500。名前の意味は「魂が高貴なるもの」。メンカウラー王の息子。ピラミッドは造らず、南サッカラにマスタバ墓を作った。ジェドエフラー王から名前にラー神を戴いていたのをこの王はやめていることから、ラー神の神官団との対立があったのかも知れない。在位は4年と短い。