★★体操部★★
中学高校と体操部に所属していました。女子の種目はゆか、平均台、跳馬、段違い平行棒ですが、当時段違い平行棒は中学の種目から外れていて高校に入って初めて触りました。筋トレや技の練習などがメインですが、試合の際にはゆかで曲を選んで自分で振付をします。先生に手伝ってもらったりもしますが、踊りっぽい動きは自分で作りました。特別ダンスの基礎は学んでなかったですが、何となくノリで作ってました。この頃からダンスは好きでした。

体操の基本はマット運動でブリッジや回転技を練習していき、バク転が出来るようになるのがまず一つの山場になります。バク転が出来ると後方系の宙返りなどの技につながり、技はどんどん増えていきます。バク転は後ろに蹴って回転するので、最初は怖くて後ろに蹴ることがなかなか出来ません。蹴りが弱かったり正しい方向に蹴らないと(上方向に蹴りやすい)、手をついた時に支えられず頭から落ちてしまい、それで余計に怖くなります。怖さを克服して後ろにしっかり蹴れるときちんと回転出来るので、そこがポイントになります。上手く出来るようになるまで数カ月かかった記憶があります。

| 試合 | |
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★★ジャズダンス★★
もともと興味のあったダンスですが、本格的に習い始めたのは社会人になってからでした。最初に習った先生はS先生。かっこいい振付の踊りが多かったです。この先生のレッスンの特徴がルイジ・メソッドを使ったレッスンでした。ルイジはジャズダンスの大御所が作ったメソッドで、1時間程度そのメソッドに沿ってアップからステップやプリエなどの基礎的動きを行っていきます。最初はみんなの真似をするところから始めて、だんだんとその動きの意味を理解していきます。S先生はその後結婚出産のためスタジオを辞めてしまったので、K先生がそのスタジオを引継ぎ、そこから別のスタジオの生徒達も一緒にこのKDCというダンス教室で長く踊ることになりました。最初のS先生は半年位だったので、私のジャズダンスはK先生仕込みと言っていいと思います。ルイジメソッドは使わず、骨格や筋肉の仕組みを考えたストレッチや練習が多かったです。踊りの系統としてはモダン的な動きからかっこいい系まで色々でした。ダンスは音楽に乗って楽しく踊るということも大きな要素ではありますが、それだけでは上達しません。やはり何事も基本が大事なので、基礎からきちんと指導してもらうことでもっとスマートに、もっと楽しく踊ることにつながると思います。

ルイジ・テクニック
ルイジ・ファチュート氏(1925-2015)はアメリカのジャズダンスの父と言われるダンサー。21歳の時に交通事故で片目失明、半身不随となりますが、必死にリハビリを続けて見事再起を果たします。そのリハビリの際に生み出したストレッチ、訓練法を基に作られたのがルイジ・テクニックと言われるジャズダンスの基礎訓練メソッドです。使用する音楽は先生やスタジオによって様々なようです。4拍子の中テンポの音楽という感じであれば何でも使えます。動きを覚えておけば家でも練習出来ます。場所もとらずいつでも基礎訓練が出来るという意味では優れモノと言えるでしょう。

★★KDC★★
2箇所のスタジオでそれぞれ週1回のレッスンが行われていました。私が通っていたスタジオは火曜日の夜のレッスンで、仕事帰りに踊りに行ってました。年に1〜2回イベントやお祭り等で何かしらの舞台に出る機会があり、舞台のためのレッスンは別途土日に両スタジオの生徒が合同で行ってました。舞台では毎回1〜2曲踊るだけでしたが、衣装の準備も含めて数カ月その曲を練習するという感じでした。また、数年に1度KDC主催でのパフォーマンスを行うこともあり、その場合は10曲近く踊ることになり、準備も1年以上かけてました。10曲踊るとなると体力も相当必要です。ファースト・パフォーマンスの時は本番前のリハーサルで精一杯頑張り過ぎて本番時はもうヘトヘトという状態になってしまいました。それ以来、リハは位置取りの最終確認等メインに軽く踊るという感じにしました。また舞台用メイクは、通常の化粧よりも相当濃く塗ります。化粧道具もドーランなど特殊なものを使います。最初はわけが分からないまま先生に描いてもらったりしましたが、数を重ねるうちにだんだんと慣れていきました。近くで見ると物凄い濃い顔になりますが、舞台上では照明もありそれ位でちょうどいい感じになります。その後海外引越がありスタジオは辞めてしまいましたが、先生やメンバーとの付き合いはずっと続いています。

| 舞台での踊り | |
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東京よさこいでのパフォーマンス
都内で行われたお祭りにKDCが「踊り子」として参加ました。よさこいの要素である「鳴子」を使うことが条件で、他は特に制約なく自由に踊れるというものでした。「和風」の曲や踊り子が多いと思われたので、あえて「普通の」ジャズダンスで踊りました。人数が10名と他の団体に比べて少なめだったので、空間の容積を稼ぐ?ために小道具として椅子も使いました。
| 鳴子と椅子 | |
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| 東京よさこいでのパフォーマンス動画 | |
★★ロンドンのスタジオ★★
イギリス在住時に少しだけダンスのレッスンに行ってました。Bond Street駅の近くにあるDance Workというスタジオです。ダンス・スクールというよりはスポーツクラブのダンス版という感じで、スタジオが10個程あり、それぞれのスタジオでバレエやジャズダンス、ヒップホップ、フラメンコ等様々なジャンルのダンス・レッスンをやってます。スケジュール表を見て、自分の好きなレッスンに参加出来るという感じです。スタジオ側に支払う会費は月謝か毎回支払い(1日500円程度)で、沢山行く人は月謝の方がお得です。会費以外に先生に直接支払うレッスン代(1000円程度)が毎回必要で、先生は生徒が多ければそれだけ収入が多いというシステムになってました。それ程頻繁には行かなかったので、月謝ではなく毎回会費を払って行ってました。ロンドンはミュージカル等の舞台も盛んで、レッスンに来てる生徒達の中にはほとんどプロレベルの人もいました。でも下手でも何でも特に気にすることなく好きなように踊れるという雰囲気でした。ダンスの技術的な用語はもともと英語かフランス語(バレエ用語)がほとんどなので、先生の言うことは問題なく理解出来ました。まあたとえ理解出来なくてもダンスに言葉は不要です。
注)イギリスの通貨はポンドですが、文中では当時のレートで日本円に換算した値を記載してあります
| スタジオ入り口 | |
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★★コーラスライン★★
ブロードウェイの有名ミュージカル。高校生の頃映画版で初めて見てダンスに興味を持ち、録画したビデオを見ながら部屋の中でドタバタ振りを真似して踊っていました。いつかダンスを習いたいと思いつつ実際に習い始めたのはずっと後の社会人になってからでしたが、このミュージカルが私のダンスの原点でした。その後来日公演があると必ず観に行き、イギリス在住時はロンドン公演を観ました。2025年にはアダム・クーパーの新演出版で来日したので、久々に観に行きました。何度でも観たいお気に入りのミュージカルです。
| 2013年3月 ロンドン公演 | |
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| 2025年9月 新演出版 | |
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★★スポーツクラブ★★
KDCを辞めてからは特定の教室に通うということはなく、現在はスポーツクラブのスタジオレッスンでジャズダンスの時間に参加するなどして踊りは続けています。短時間なのでそこまで本格的なレッスンではないのですが、踊りが好きで何でもいいからとにかく踊りたいという本能的な感覚からやってます。健康のためとか、そういうのは2番目です。スポーツクラブだとダンス以外にもエアロビ系のクラスはたくさんありますが、素人目にはあまり違いが分からないかも知れませんが、エアロビとダンスは全く運動の種類が違います。エアロビは最初から最後まで歩き走り続ける有酸素運動です。ダンスのレッスンは実際に振りを覚えて踊るのは最後の15分程度で、レッスンの大半はストレッチやプリエ(バレエの基礎)、ステップやターンなどの基礎訓練となります。エアロビ好きの人がダンスのクラスを体験して違いにビックリしたという話を聞いたことがあります。
